スピーカーボックスの制作です。オーディオは昔から好きで、学生時代にアンプ作ったりスピーカーボックスやレコードプレイヤーとかいろいろ作ってました。スピーカーについては、ずっと使っていたボックスが3.11で水没してしまい、使用不能になっていました。そろそろちゃんとした音が聴きたくなったので今回ボックスを作ろうと考えました。
今回制作のボックスの希望サイズは、椅子に座った状態でちょうど耳の高さに音源がくるような位置関係が作れるトールボーイ型としました。サイズは140cm X 30cm X 40cm とちょっと大きめです。なぜこのサイズにしたかと言うと、3 X 6 の合板を使って余りが出ないようにと計算したらこのサイズになってしまいました。とくに細かい容量計算はしてません。箱は大きければ大きい方が良いと言うラフな考えです。意外と見た目と音は比例しているようです。後はボックスの共振対策を十分取ればOKです。
板取の図面を作成し、早速ホームセンターに出かけホームセンターでカットして貰います。自宅では大きなサイズの板をカットするのは大変ですので業者にお願いします。ホームセンターのカッティングマシーンは大げさで、担当者も時間を掛けて切ってくれたので正確にカットされていると思い、そのまま組み立ててしましたが、組み立ての最終段階で「あれ!?」。そうです、カットは正確では無く、少しずつづれて(いや大分狂っている)直角も出て無くて、見た目には今一の仕上がりになってしまいました。自分でカッティングマシーンの操作できたら良かったんですが、それは叶わぬ希望です。「まあっあ、音が出てくれれば良いか」と言うことで、見てくれは我慢することにしました。どうせ塗装もしないし、ボックスを眺める訳でもないし、音楽を聴くことが目的ですから。
ボックスに取り付けたスピーカーは、ダイトーボイスのDS-16F。安い割には評判が良く、このスピーカーを単発で使ってました。今回は片チャンネル4本使用で合計8本です。前々からスピーカーを一杯くっつけたスピーカーユニットを作ってみたかったので、今回は8本のスピーカーを使いました。
このスピーカーはコーンが薄く内圧で変形すると言われてますが、箱は大きめですので内圧の影響は大丈夫でしょう。最近のスピーカーの中では能率が良い方で、仕様では92dB とあります。が、昔は100dBって言うのがざらにあったような気がします。こんな事言うと年がばれてしまいますかね。
バスレフ方式にするのでダクトの計算をします。計算式はネットで検索しました。最適なダクトの結果サイズはなんか変です。foが85Hzなので箱の横サイズにダクトの横を合わせ計算すると、276 X 140 X 50mm当たりが妥当で、奥行き50mmなんてなんだか額縁みたいです。このサイズで共振周波数は76.0Hz。foが高いしボックスが大きいのでこんな形になってしまいました。心配だったので少し奥行きのあるダクトを2種(60mm:72.9Hz,70mm:70.2Hz)多めに作ることにし、実際に聴き比べることにします。
3日ぐらい掛け制作終了。早速音を出してみます。スピーカーケーブルはBELDENの8470 を使用します。このケーブルを使用すると音の解像度が良くなります。早速ダクト3種類を聴き比べるとやはり50mmが一番低音のしまりと出が良いようです。やはり計算は合っていました。せっかく作ったけど、いらなくなったダクトをどうしようか。この形では何にも流用できないですね。開口部が広すぎてゴミが溜まりそうだし、ネズミの巣になってしまいそうな気がします。使った音源のことや高音不足対応、低音不足対応などについても書きたいのですが、文章が長くなりそうなので、分割で書くことにしました。続きは次回「その2」で書くことにします。
新品価格 |