敵知らず

 うちのネネはやんちゃである。生後4ヶ月の世間知らずで何にでも挑む。
家には先住の老猫チャッピがいる。生後18年の雌猫で人を寄せ付けない。家族以外の人を敵視し、近寄るものなら歯をむき出し威嚇する。18年経ってもそれは変わらず、時々訪れる私の姉に対しても本気で威嚇を仕掛ける。そんな老猫チャッピにネネは毎日挑発を繰り返す。ネネにとっては単なる遊びなのだが、チャッピにとってネネは敵の一匹であり、瞳孔を全開にしだみ声を上げ威嚇する。そんなことなど全然気にせずネネはちょっかいを出す。当猫は遊んで貰っている、そんな気分なのだろう。このバトルは機会を与えればすぐ始まる。小さい子供が何にでも好奇心を燃やすことと同じだ。こちらとしてはそんなバトルは見てられないので、障子を閉め居場所を隔離する。それでもバトルが始まると双方にらみ合い、チャッピはだみ声を上げ爪を出し素早くジャブを出す。それに対しネネもジャブで応戦する。ネネは声を出さない、だってネネにとっては遊びなんだもん。しばらく応戦は続くが、お遊びも飽きて自然にお開きになる。いじられているチャッピにとってはえらい迷惑である。ネネは飽きずに機会さえあればその行動を繰り返す。
ネネは活発で部屋の中を飛び跳ね回る。ものすごいスピードで目の前を横切り、そのスピードで一気に柱を駆け上り天井に達する。今朝などはそのスピードで寝ている私の顔を踏んづけて行き、私は鼻血を出してしまった。また、そこらじゅうで爪を研ぐ。躾をしているのだが一向に功をなさない。資料によると、犬は褒めて躾けるのが一般的だが猫は褒めても無駄で、猫はやってはいけない行動を危険や恐怖心で押さえるのが良いのだそうだ。やってはいけないことをしたら突然何かが飛び出し驚かす。そうするとそういう行動をしたらまた何かが出てくる、怖いからそれは止めておこうとするのだそうだ。びっくりしたことや恐怖心はいつまでも心に残る様で、手で叩いたりするとその人が恐怖の対象となり一生嫌いになるらしい。現にチャッピは掃除機の音がすると一目散に逃げる。どうやら過去に掃除機でいやな目に遭ったに違いない。躾とは難しいものである。猫に言って聞かせることは出来ない。ペットとうまく付き合う為にはそのペットを本当に好きにならないといけないのだろう。あばたもえくぼである。
ネネは近寄ってきては良くじゃれる。が、その行動が半端ではない。爪は鋭く歯は凶器である。親猫がいれば咬まれたら咬み返し甘噛みの手ほどきをするのだが、人間ではなかなかそうはいかない。強く咬まれたらその時に人が強く咬み返してやればだんだん甘咬みになってくると言われるが、背中を咬んでやったら睨まれた。何回かやってみたが一向に甘咬みにならない。最近は力も強くなってきており、私の手は深い傷で一杯である。何とかせねばと思うのだが、辞書によるとペットが咬むのは愛情の表現であるとか、攻撃ではなく力の加減が出来ないだけなので辛抱強くやっていこうと思った。

IMG_1882bネネとチャッピ、一時休戦状態

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